好きだと伝わればいいのに。〜優斗サイド〜

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「なに?考え事?」 問われ、ふと、腹の上に乗る蓮二を見た。胸への刺激は終わり、唇は腹へと移動していた。 「俺とのセックス中に考え事なんて、お前も余裕だよな」 「余裕なはず、ねーだろ」 言うと、蓮二は「余裕なんてなくさせてやるよ」と優斗の股間に顔を埋めた。 芯を口に含まれる。温かい感触に、すぐ快感が襲ってくる。 甘い声が漏れる。恥ずかしい、と優斗は口を抑える。けれど、蓮二の長い手が口元を抑える手をがっちりと掴み、ベッドへと縫い付ける。 吸われたり、裏筋を舐められたり、先端にキスされたりと、蓮二の舌は巧みに動く。 絶頂が近かった。「んんッ!」と、背中を仰け反らせると、蓮二が思い切り優斗の芯を吸い上げる。 「いっぱい出たな、優斗」 恥ずかしげもなくそう言われ、生暖かいような感触に腹を見る。白濁が腹の中心に飛び散っている。 何回達しても、この行為は恥ずかしい。と、思わず優斗が顔を背けようとしていると、新たな感触が優斗を襲った。 「ローションは?」 「これ。もったいねーから、使わせてもらうよ」 後孔に塗りたくられ、指を差し込まれる。一本、二本と増やされ、中をかき回される。 三本の指が後孔に差し込み、奥を貫いた。瞬間、言い表せない快感に優斗は意識が飛びそうになった。 「れ、蓮二…もう」 「わかってる、俺も、もう限界だ」 言うともう痛いほどに張りつめていた芯をぴったりとあてがわれた。大きくて太くて熱い芯が、ゆっくりと優斗の中に入り込んでいく。 「ああッ、蓮二、俺」 「いいのか?」 「うんッ、いい、いいよッ!」 「可愛い、優斗…俺だけに見せろよ」 突かれ、揺さぶられながら泣きそうになった。いつも、蓮二はそう言う。 (俺だけに言ってるんじゃない癖に) 切なくて、けれどこの快感が愛おしくて。わけのわからない感情に押しつぶされそうになる。でも、愛しいこの男をはねのけることはできない。 「いくッ、もう、蓮二、俺」 「ああ、一緒にいこうッ…!」 ゴム越しに温かい蓮二を感じた。切なさと虚しさを優斗の中に残したまま。
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