ユレル…

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向かい合った私と吉野くんの間に手が伸びてきて、髪を掴んだ拳が視界を遮った。そして… ジャキッ 「え…嘘」 私じゃない誰かが言った。 「おい、孝晴…それはマズイだろ」 頭上から吉野くんの声がする。 (ひら)けた視界の先には、髪が絡まったままの吉野くんのボタンが見えた。
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