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2.開場からわずか1時間で新刊完売…
文フリには、昨年5月に一般入場者として少しだけ行ったことがあるので、そのものすごい盛況ぶりは知っていました。最も混雑するエリアの通路は、ほんとに立ち止まることすら許されない、振り返って引き返すこともできないほど。右を見ても左を見ても、人、人、人。
会場はTRC=東京流通センター。東京大田区、大きな物流倉庫が立ち並ぶ巨大な人工島「平和島」にあって、文フリ参加者の多くが、羽田空港と浜松町を結ぶ東京モノレールを利用します。
モノレールの運行ダイヤには、羽田空港⇔浜松町をノンストップで結ぶ快速と、途中駅に停車する普通などいくつか種類があるのですが、TRC最寄りの「流通センター駅」には空港直結の快速は停車しません。しかし文フリの日は快速が停まる特別ダイヤ運行になってました。驚き! ダイヤを変えちゃうビッグイベント、文フリ…!!
それでも私のブースが配置されたのは、比較的、人の往来が緩やかなエリアでした。だからそんなに身構えていなかったんです。
BLですし。
こんな作風ですし。
J庭のように「ついで買い」をしてくださる方もいないだろうし。
うーん、うーん、でも、もしかしたら少しはご新規様もいらっしゃるかもな!?
……などと、ドキドキしながら、新刊はちょっと多めに印刷し、既刊も少しだけ増刷して、フルラインナップで持っていきました。
これが設営完了報告ツイートの画像です。
5種類も本がならんでるよ!!ワーイ!
でもこれは完全に私の見通しが甘かった。
これも結論から申し上げると、新刊「獅子と牡丹」は開場からわずか1時間で完売、同じく新刊「モノクローム」も2時間半で完売してしまいました。
え…!まじ……!?
もちろん、ありがたい、のひと言しかありません。
でも……でも……、この大混雑の会場で、大手サークルさんをどうにかまわったあとで「やっとたどりついた!」って表情でいらしてくださったお客様を見たら、新刊をお手渡しできない無念のほうが先にたってしまいました。
「はぁ~!すごい混雑ですね…! 新刊くださ……えっ、完売……」
というお顔を見たときの、私の気持ち……。
まさか完売すると思ってなくて、これは初めての感情でした(´;ω;`)
帰りの電車では猛烈にひとり脳内反省会です。
次からは絶対、在庫を恐れず、ちょっとでも「ほしい」「買っておこう」と思ってくださった方全員に!目が合った方すべてに!お渡しできるよう!いっぱい印刷するんだ!!! 文フリはJ庭の2倍!イベント規模が2倍なんだから持ち込み在庫も2倍じゃ!2倍じゃー!!!
理想をいえば、閉会のときに1冊だけ残った在庫を目にした心優しい方が「どれ、ここはひとつ貴様の完売実績の積み上げに手を貸してやろうじゃないか」とお迎えくださってめでたく終幕、みたいなのがいいんだがね……。
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