第1話

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「それ今言っちゃうの?」  そう言われても、言葉を発した手前、後には引けない。 「いや、俺は、そのつもりで付き合っとるけぇ…」  そう言われて、じゃぁという気などサラサラない理沙。 「ついでみたいなプロポーズしないでよ」 「ん?」 「期待してんだよ」 「あ…そ、そうよな」 「素敵な言葉を待てるから。じゃ、またね」 理沙はそう言い残し、手を振り改札を抜けていった。
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