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緊急事態宣言
何処かで聞いたことがある?「幸せって失ってから感じる」ものだって。
COVID-19つまりコロナウイルスが騒がれ始めたかと思うと政府が『緊急事態宣言』なんて規制をやるもんだから、とうとうカラオケ喫茶のママさん店、閉じちゃいました。
感染するのはウイルスだけでは無かった、やがてスポーツジムからも『廃業の案内』が郵送されてきた。業種を超えての廃業、閉店の連鎖が始まったのだ。
50年近く自らを庇うことなく無我夢中で身体に鞭打ち走って来た私だったが。気づけば身も心もボロボロになっていた。
だからこそリタイヤ後の余暇をスポーツジムから始め、その後自然発生したコミュニティを大切に育みたい。それらの構想がなんとなく整い始めた矢先の出来事だったコロナウイルス・・
一気に欲張り過ぎたのだろうか、まるで高齢者にとってこの世の終わりが来たような気がした。
皆さんまだ覚えていますよね、ただでさえ残り少ない人生なのに『高齢者は一歩も外へ出ちゃならぬ』なんて、不要不急が聴きなれてきたころには、幾つもの生き甲斐が奪い去られてしまっていた。
気が付けば何人か居た友達も共通のサークルが消滅した瞬間見事に拡散してしまったのである。じつに希薄な繋がりでしかなかったことに淋しさを隠せない私だった。
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