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いきなり湧きあがった背後からの轟音に思わず手をとめた。
鋭い音が次々に大気を震わせる。その数6つ。
飛来したモノが突き刺さった次の瞬間、敵の車両が炎に包まれた。
1拍置いて起きた大爆発。炎が雪原を明々と照らし、すさまじい煙があたりを覆った。
ひっにりなしに続いていた銃声がぴたりと止む。
突然の出来事に頭の中が真っ白になりかけた時。
いくつもの小さな黒いものが、ころころとあたりに転がってきて、僕は咄嗟に握りしめていたものを放り投げ、腕で顔を覆って地に伏せた。
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