忘れえぬ想い

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注文を終えた頃、本田くんが合流して飲み会が本格的にスタートした。 3人は職場が近い事もあって、良く集まってるらしい。 「光月と職場近いなら、俺等とも近くじゃん?」 「あー、うん。本田くんと西村さんは何処なの?」 聞いたけど、そこが近所なのかどうかは分からなかった。 良く考えれば、自分の職場の周りの会社なんて、さほど意識して働いてはいない。 飲み食いを初めて1時間ばかり経った頃、本田くんが急に思い出したかのように 「そういや、先週。神代と大崎見掛けたんだよ」 「あの2人って今でも仲いいんだぁ」 心臓がドクンッと弾けたのが、自分でも分かった。 「でも何年前だっけ?ほらっ、アレには、みんな驚いたよねぇ」 「あー、神代、雪村に頭を下げる事件?」 「そーそー」 「あれって、やっぱ付き合ってるって事だったんかなぁ?」 雪村 杏奈?いつ?何があって、そんな事になったの?
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