忘れえぬ想い

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私が神代くんを好きになったのは、高校2年の時だった。 それまでは存在は知っている、その程度の人。 怖そうな先輩達と仲が良くて、夜も遊んでるって聞いてたから、私とは関わりのない人という認識で、実際会話なんてした事なかったし、校内でも出会った事もない。 向こうは私の存在なんて知ることすら無かっただろう。 高校時代の私は、真面目過ぎず、目立ち過ぎず。まぁハンパな感じの部類にいた。 そんな私が、なぜ神代くんと接点を持つ事になったのか。 進学という現実問題、受験に向けて日々の勉強、親からの小言。 なかなか上がらない評価。 そんなストレスから、私はタバコに手を出した。 もちろん家で堂々と吸えるワケではなく、学校の非常階段だったり屋上だったり、そんな所で吸っていた。
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