忘れえぬ想い

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そんな時、突如行われた持ち物検査。 私の高校では時々、誰かの思いつきなのか、急な持ち物検査が実施されていた。 ポケットに入ってるタバコとライター、…もう終わったと思った。 親も呼ばれるだろうし、内申書にも書かれるだろう。 私の人生お先真っ暗だと覚悟した。 案の定、先生にタバコとライターは見つかり、クラスメイトがいる前で尋問を受ける。 その時、廊下からヒョコッと顔を出した男子生徒が 「それ俺のじゃね?」 そう言いながら私に近付いてきて 「さっき俺を呼んだのってコレ?拾ってくれたんだな、サンキュー」 机に置かれた”私の”タバコとライターを手に持って、廊下へ出て行った。 これが私と神代くんに接点が生まれた日。
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