忘れえぬ想い

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とりあえず”参加”の返信がきて、今後に繋がる一歩を進める事ができた。 問題は、本田だ。 あいつは人との距離を縮めるのが早く、しかも何か軽い。 実際、俺達が飲むようになったのは、西村が本田に声を掛けられたのが始まりだった。 ちょっと警戒していた西村から相談され、3人で飲むようになり、それが今でも続いている。 その西村も今では本田に、まんざらでもない様子。 それでも本田は侮れないから、俺は牽制の意味を込め冨樫を”綾音”と呼んだ。 冨樫は驚いた表情をしていたが、とくにイヤがる表情も言葉も無かったから、このまま呼び続ける事に決めた。 けど、ここで誤算が生まれた。 自分のしでかした事が、自分の首を絞める事になるなんて
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