忘れえぬ想い

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私達は、二次会と称して、神代くんの店へ向かった。 心なしか、足取りが弾み、顔も少しニヤけてしまう。 高校生で、あんなにカッコよかったんだ、大人になったら、もっと……。 早く見たい、早く…会いたいっ。 本田くんは、西村さんと話ながら歩いてるから、スピードが遅くなっている。 それに少しイラだちながらも、店を知らない私は、大人しく着いていくしかない。 「綾音って、神代と接点あった?」 「え?、無いかな…、ねぇ光月くん」 「ん?」 「何で、名前呼び?お店に入る前までは、苗字で呼んでたよね?」 「ごめん、イヤだった?」 さっきまでは、気にならなかった些細な事も、これから神代くんの店に行くってなった途端、気になりだした。 付き合ってるとか、勘違いされたくない、って…。
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