忘れえぬ想い

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「オーナー、もう帰るんすか?」 「いや、あと少しなら居れるけど、ラストまではムリだ」 「フード入ったら、回んないっす」 「だよな、カイト呼ぶか」 高校の頃より、数倍もカッコよくなって、色気なんて半端なくて。 こんなの、惚れるなって言う方が、無理ってほど・・・カッコいい。 「そんなオーダー取りました?」 「これは違ぇ」 そう言った神代くんが、お皿を持って店内へ出てきた。 神代くん狙いの女性客も、大勢来てるみたいで、店内では「キャッ」だの、「ワーッ」だの、黄色い声が響いている。 窓側の一人席の方へ、向かった神代くんは。 「吉澤さん、いつもありがとうございます。これ、良かったら」 会社で言うとこの、部長クラス?の男性の所へ行き、お皿を置いた。
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