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神代くんと、小さな可愛らしい女の子の遣り取りをジッと見てると。
「リナ、走っちゃダメでしょ?」
女の子とソックリな女性が男の子と入ってきて、雪村さんと少しだけ言葉を交わし、神代くんに近寄った。
「ソウタさんは?」
「今、来るよ?」
「サナ、吉澤さん来てる」
「え?」
さっき、神代くんが挨拶してた部長クラスの男性の名前を伝えると、女性はパッと明るい表情で店内を見回し。
「ヨッシーっ、夜もタクマのご飯?」
「サナちゃん、久しぶりだね、女房と娘が外食に出ててね、だから夕飯もマスターのお世話になったよ」
「キャバクラには行かないの?」
「そういう店は仕事で使ってるだけで、個人では行かないよっ」
お客様に、なんて慣れ慣れしいんだろう。
典型的な女子が嫌いな女子。
まさか、こんなのが神代くんの奥さんなわけないよね?
妹か、なにかよね?
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