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そりゃ、名前はねっ、聞かれなかったし名乗った事も無いけど。
見ず知らずの私を、神代くんは助けてくれて、その上。
帰りまで待っててくれたのに…。
あの頃より歳は取ったけど、そんなに変わってないはずだよ?現に、光月くんは私だって分かったんだし。
誰だっけ、とも聞かれなかった。
まるで興味のないように…ただ来店した客のように…そんな扱いだった。
そして、もう1つの衝撃が…。
「パパー、赤ちゃん、いつ、こんにちはできるぅ?」
「んー、まだ先だなぁ。ママのお腹が、もっと大きくなってからかな?」
「リナ、早く、こんにちはしたいなぁ」
「ボクもっ」
「それは、パパも同じだっ」
男の子と女の子の頭を優しく撫でながら、雪村さんと会話してる奥さんを愛おしそうな目で神代くんは見てた。
頭を撫でられた子供達は、小学生くらい?
まだ、奥さんと、そういうコトを…、仕方なく?義務で?子供達が兄弟を望んだから?
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