忘れえぬ想い

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仕事さえ、ちゃんとしていれば問題はない。 「佐伯さん、あの女と結婚とかしちゃうんですかねぇ」 「さぁね。年齢的にみて、あるかもね」 「え、同期会で言ってたりするんですか?」 「知らないわよ。だから年齢的に、って言ったでしょ?」 「佐伯さんだったら、私はセカンドでもいいなぁ。その方が家事とかしなくていいし、良いとこ取りかも」 そんな事より、手を動かしておくれ後輩よ。 あなたが仕事を増やしたのよ?なんて思いながら、私は打ち込み作業を続ける。 この後も緒方の恋愛トークは止まらず、私は適当に相槌を打ちながら仕事を片付けていった。 恋愛トークをしていた緒方は1時間前に帰り、私は3時間の残業を終えて、やっと帰路へつく。 この期間は帰ってから炊事なんてする余力も時間もなく、駅から家の間にあるコンビニで夕飯を買うのが、お決まりになっていた。
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