忘れえぬ想い

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やっと今日で忙しさから開放される。 今日さえ乗り切れば、通常業務。長かった2週間がようやく終わる。 頭の中で午後の業務を確認しながら、会社近くのコンビニでランチを選ぶ。 夜もコンビニで済ませてる日々が続いてる私は、なかなかランチが決まらない。 やっぱ少し混んでても、ご飯屋さんに入れば良かったかな。 コンビニの数件先には、昔ながらの定食屋さんがあって、そこがなかなかに美味しい。 ただ店が店なだけに、女性客はあまりおらず近くの会社の男性が多い。 男性だから食べるが早く、回転率も早いから並んでれば今頃、席に座れてたかもしれない。 腕時計を確認すると、今から並ぶ猶予は残されてなくて、諦めて再びコンビニの陳列棚から商品を手に取った。 結局サンドイッチで手を打った私は、オフィスに向かって足を動かそうとした時。 「冨樫?…冨樫だよな?俺、覚えてる?」 私の名前呼ぶ男性の声が、斜め横から届いた。
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