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朝、国語科研究室でジャンプを読んでいると、古典の竹山先生が話しかけてきた。
「お、それ今週のジャンプ?」
「おーよ。」
「ったく変わんねえよなー。お前さ、高校生時代もジャンプを片手に歩いてたもんな。」
「お前も変わってねえよな。そうやって昔を掘り返すとこ。」
竹山先生は、一見物凄くチャラい容姿で、軽い男に見られがちだが、これでもなかなか頭はいいらしい。
ついでに言えば俺の同級生だ。
「ってかさ、俺担任持ってんじゃん?」
「そうだね。うん、それがどうした?」
「高3のAなの、担任がね?で、桃瀬ってやつがいるんだけど。」
「グハッ・・・ゴホッゴホッ」
「おい、大丈夫か?」
オレンジジュースを盛大にむせた俺だが、続けろと目で合図する。
「で、桃瀬さ、K大の推薦もらってんだわ。秋に面接受けるらしい。」
「ふ~ん。で?」
「いや、ふ~んじゃなくて!お前驚かねえの?!あの桃瀬がK大だぞ?!」
「うん、すごいんじゃない?っていうかその話俺知ってるし。」
「え、お前職員会議寝てんじゃん。」
「桃瀬から報告されたんだよ。小論文書かずに済みましたっていう。」
「あー、そういう系ね・・・・ってHRの時間じゃねえか。じゃ、またな!昼飯食おうぜ‼」
バタバタとでていった同僚を眺めながら、ため息を付いた。
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