溺愛の唄

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メジャーデビュー2ヶ月前 ベースのカムイ 23歳バンドメンバーの中で一番背が高く 前髪は目を覆い表情が掴みにくく 物静かで口数は少ないが、 曲作りのセンスはメンバーイチ 5年前地元から 大学進学のためベースと幼馴染を連れて上京 大学時代に知り合った今のメンバーでバンドを組んだ 地元から連れてきた3歳年下の幼馴染 カリン カムイと同じく物静かで無表情の美少女だ 幼馴染のカリンは、上京後高校を卒業した後は メイド喫茶でアルバイトしながらカムイと 暮らしている 物静かで無表情だが それが好きな客に押されて お店人気No.2に君臨している 「カムイ次の歌出来た?」 ボーカルのハギトが ライブハウスの控え室で 話し出す 歌を歌い終わった後だからか 首筋に滴り落ちる汗がハギトの中性的な 容姿を一段と際立てて、男性スタッフさせ 赤面させる威力でカムイに問いかける 「悪い、まだ半分も書けてない」 携帯を見ながら、長い指で文字を打ち 「今回少し時間が欲しい」 珍しく前髪からちらりと見えた瞳は 申し訳なさそうに揺らいで見えた このバンドの曲はほとんど カムイが作成している 音楽が好きでど田舎から東京の音楽大学に 入学してきたカムイ そのセンスに今いるメンバーは、惚れてバンドを組むことにした なので、意見を言うものはいるが、 カムイに文句を言うものなんていない。 カムイは、また手元の時計を確認して 「じゃお先」 っと楽屋を後にした マネージャー活動をしている私 富永 アイリ25歳 メンバーと一緒にカムイを見送る カムイは、毎日ライブハウスで歌い その帰り道必ず5分と離れていないカリンの 仕事先メイドカフェに立ち寄りカリンと 一緒に帰る 「、、、ごめんなさい。待った?」 カムイの袖を掴んでカリンは、 カムイの顔を覗き込む 「待ってない」 その一言をいい、歩き出す 美人系のカリンは 切れ長の目元で、少しプックラとした唇が 常連客から好評で 無表情だけど、不意に赤面するカリンに 多くのオタク達はやられている。 「ご飯何食べたい?」 「昨日の残りもあるから、簡単なつけ合わせ作るのでいい?」 少し唇を尖らせながら、 カムイの指と自分の指を絡ませながら 問いかけてると 「それでいいけど、この指の絡める行為 もしかしてオプションか何か?」 少し険しい顔になりながらカムイが質問返しすると 「うん、次回のイベントでチャキ撮る時の オプションなんだけど、、、」 「恋人繋ぎっていうみたい」 「唇も料理出す時に、キスポーズで出すみたい」 「やっぱり似合わないよね」 至って真面目に聞いてるカリン ちらっとカリンを見つめて 「イベントの日は休んだら」 どう見ても前髪で見えずらいが 目が怒ってるカムイ
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