溺愛の唄

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「休まないよ、イベントの日は、 みんな出勤だから」 「カムイは、中に入ったことないから  わからないけど意外と楽しいから」 そんな会話をしながらも 恋人繋ぎをしてくれるカムイ 恋人、、、 本当になればいいと思いながら 玄関前で手が離れる 5年前から一緒に暮らしているけど 私たちは恋人同士ではない 母子家庭だった私は あまり家に帰らない母との生活より それを見かねた隣の住人だった カムイ家族に育てられてた 5年前たった一人の母を亡くして 施設に入るのを拒んだ私を 引き取ってくれた ただの幼馴染だ カムイのおじさんとおばさんも とても親切で一緒に上京して暮らすことを 許してくれて 母を亡くした悲しみより カムイと離れることの方が 耐えられなかった だからこれ以上 求めてはいけないけど 時間が経つに連れ欲張りになっていく 体はどんどん大人になっていくのに 好きという感情もどんどん膨らんでいくのに カムイは 幼馴染以上のことは求めては来ない 5年一緒に住むのに何も無い カムイにとっては 家族、妹なのかもしれない 食事して お風呂は別でも一つしかないベットで 5年前から一緒に寝てる 背中合わせで寝ても抱きしめられながら寝ても それ以上のことは何も起きない 幼馴染以上に思ってないカムイに 自分の気持ちは言えない 拒絶され離れないといけなくなる方が辛い 今の関係をいいと思わないと カムイの近くにいれるこの関係が幸せだと
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