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溺愛の唄
このライブハウスは
自分達の可能性を信じ夢を掴みに来た
多くの若者を迎いいれてくれた
大勢を迎えいれた後は、ほんの一握りだけが
夢を叶えてこのライブハウスを出て行く
薄暗いライブハウスの中
今回の目玉のバンドを見るために
入りきらない人達で溢れかえっていた
SNSで拡散した彼らのパフォーマンスに
どこでこんな逸材が眠っていたんだと
バズり一眼見ようとするにわかファンと
根付いたファンで埋め尽くされていた。
それに今回このライブハウスで
パフォーマンスをするのが最後になる
拡散したおかげで大手事務所から
声がかかり1ヶ月後にはメジャーデビュー
することが決まった
これから先、手が届かない存在になる彼らを
一目見ようと女性陣も多く詰めかけた
彼らは、顔よしスタイルよしセンスよし
テレビでも映える今世紀大型新人
マネージャーの私から見ても
間違いなしの逸材だ!
メジャー前のバンドになぜマネージャーが
っとお思いだろうが
2ヶ月前、このバンドに一目惚れした
私が無理矢理マネージャーになりSNSや
広報活動をして世に広げた
私の中だけにこのバンドを留めるのは勿体無い
ビジュアル面は、間違いない
その上を越すのが
独自の音楽センス
初めて聞いた時は胸を刺す歌声とメロディに
泣いてしまった
そんな事もあり勝手に押し売りで
マネージャーとかし
今に至る
このライブハウスでの初だし
メジャーデビュー曲の準備もあり
忙しなくしていたが、今日晴れの舞台を迎える
今回の曲はベースのカムイが
作った曲になるが、物静かな彼らしい曲になっている
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