弱る心に染みる言葉

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そう言って雛菊ちゃんが缶に入った大量のチョコを差し出す。 こんなにチョコを持っているなんてとても1人で食べ切れる量ではなさそうだ。 「なら私、飲み物入れてこようかな。みんな何がいい?」 「私ミルクティーでお願いします!」 「俺はほうじ茶でお願いします」 「心春ちゃん俺も行くよ」 翔くんと立ち上がった私は尚くんと雛菊ちゃんの分の飲み物も準備するためドリンクバーへと向かう。 他のゲームチームのメンバーも締切が近いのかディスカッションしたりパソコンの前で頭を抱えたりする姿をチラホラと見る。 「最近大丈夫?」 「それは結婚生活のこと?」 「まぁいろいろ」 翔くんは既に伊織くんから私たちの結婚の本当の理由を聞いているらしい。 つまりは私がなぜ彼と結婚したのかも知っているということだ。 それでも彼は私に態度を変えることは一切なかった。 今までのように接してくれることが嬉しい。
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