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「とりあえず期限に間に合いそうだから今日は上がろうか。俺は牧さんに進捗だけ報告してくる」
「そうですね、休みも大事ですから。報告お願いします」
「帰って推しキャラ育てます！」
私たちはそれぞれ帰り支度を整えみんなで仲良く会社を出る。
その途中で伊織くんに帰るね、と連絡を入れると速攻返信がきた。
忙しいはずなのに基本的に私の連絡にはすぐ返してきてくれる。
伊織くんからは"俺ももうすぐ帰る""気をつけて帰るんだぞ"と返信がきた。
会社から私が引っ越した伊織くんの家までは10分ほどで比較的近い。
高層マンションのためか帰り道も明るいところが多く、1人で帰ることに抵抗もあまりなかった。
それぞれに帰路につき、私もまた1人とぼとぼと家までの道のりを歩く。
なんだか足取りが重く頭が少し痛い気がする。
長時間パソコンとにらめっこしていたからかもしれない。
だが私が持つカバンの中にはノートパソコンが入っており締切間近のため家でも作業をしようと思っていた。
今日の夜はカルボナーラとスープ、サラダでも作ろうと思っている。
伊織くんが帰ってくるタイミングに合わせて作るにはちょうどいい時間になりそうだ。
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