無口で無愛想な旦那様の拗らせ愛は重すぎ注意

弱る心に染みる言葉

家に帰ったあとは髪をまとめ、早速ご飯の準備を始める。
生ベーコンというものがあったため買ってみた。

塩分が少し高めらしく美味しいカルボナーラができそうですごく楽しみだ。
さらにサラダとスープの準備を同時に進めていると伊織くんからメッセージが届く。

もう仕事が終わり帰ってくるとのことなので、私自身もパスタを茹で始めた。
仕上がりがいいタイミングになりそうでそれだけで作業が捗る。

スープはカップに注ぐだけの状態になっており、サラダは既にダイニングテーブルに準備済みだ。
最後にカルボナーラの卵黄に火が入らないように絶妙な混ぜ具合で完成させるだけの状態になった。

すると玄関が開く音がしたため、伊織くんが帰ってきたようだ。
リビングの扉が開き伊織くんは私の顔を見ると小さく微笑んでくれる。

「ただいま」

「おつかれさま。もうご飯できるよ」

スーツを脱ぎ、手洗いうがいに向かった伊織くんの背中を見送り私はカルボナーラの最後の仕上げに入った。
フライパンの上でゆがいたパスタとあらかじめ作っておいた卵黄ソースを混ぜ合わせる。