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心春が作ってくれたカルボナーラを食べ終え後片付けを済ませた俺はそのままの流れでお風呂も入り終えた。
洗面所で髪も乾かし終えスウェットに着替える。
寝室で眠る心春の様子を見に行こうと静かに部屋の扉を開けると、すやすやと小さな寝息を立てる姿が見えた。
近くまで寄ってみると穏やかに寝てはいるようだが、熱を下げようと汗をかいているようだ。
このまま寝かせておいては汗が乾き身体を冷やしてしまう。
眠る前に頼まれていた服にはまだ着替えられていない。
「心春⋯?」
呼びかけてみるものの反応はなく、ぐっすりと眠りについているようだ。
仕事着のまま寝させるわけにもいかず、申し訳なさを感じながらも心春の服に手をかける。
「ごめんな、少し許してくれ」
聞こえるはずもないが罪悪感をかき消すようにぼそっと呟く。
彼女の着ている服に手をかけ順番に脱がせていった。
不可抗力とはいえ眠っている女性の服を脱がせることに抵抗はあるもの、今は彼女の体調の方が心配だ。
あらわになる下着をあまり見ないようにし、そっと上の服を着替えさせる。
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