結婚のご挨拶

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こんな素敵な両親に育てられた伊織くんもきっといずれ素敵な家族と暮らすんだろう。 その隣にいるのはきっと私じゃない。 「あ、そうだ!プリン買ってきたのよ。よければ食べない?」 「ありがとうございますいただきます」 「すぐ準備するわ。キッチン借りてもいいかしら?」 「あ、私手伝いますよ!」 「いいのよ心春ちゃん!座ってゆっくりしてて!伊織手伝ってちょうだい」 立ち上がった伊織くんとお義母さんはキッチンに2人並んで準備をしてくれた。 おそらく冬麻が持ってきてくれたバームクーヘンも伊織くんが準備してくれているだろう。 残された私は緊張を隠すようにコーヒーを口にする。 話に夢中になっていたためか、伊織くんが準備してくれたコーヒーは既にぬるくなっていた。 「伊織とはうまくいっているのか?」 「あ、はい。とても優しくていろんなことに助けられてます」 「そうか、それはよかった。仕事の方はどうだ?」 「大変ですけどやりがいも感じてます。チームの皆も優しいのですごく助けられてますし、楽しいって思えるようになってきました」
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