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もちろん全国にも子会社などを多く持っており、全体を含めると約2万人程の従業員がいるそうだ。
本社に入るとエントランスは吹き抜けになっており、すぐ受付が目に入る。
そして従業員が持つ社員証でしか入れないようにセキュリティがきちんとしており、改札口のような機械にかざし進むようになっていた。
既に私の社員証も東雲くんが準備してくれており、それを受け取り私たちも中に入る。
東雲くんの隣を歩く私はものすごく視線を集めており、そりゃこんなイケメンが隣にいれば無理もないかと言い聞かせた。
彼が歩く道は自然と人が避けていき、更には多くの人がぺこりと頭を下げていく。
そんな光景を私は何も気にせず眺めていた。
社員証は首から提げそのまま2人でエレベーターに乗り込む。
「加賀美は9階がオフィスだから」
「うん。了解しました」
あっという間にエレベーターは9階に到着し、そのまま彼の背中を追う。
するとある部屋の前で止まり、私はそのまま東雲くんについて部屋に入った。
そこはとてつもなく広い空間となっており、長いテーブルが繋げて配置されていて上には大量のパソコンが置かれている。
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