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「プログラミングチームもいくつかに別れていて、それぞれチームになって製作してる。加賀美さんはその中の一つの佐藤チームに入ってもらうよ」
「はい」
私が所属するチームの人たちが作業するゾーンに案内される。
そこには2人の男性と1人の女性が眉間に皺を寄せながらパソコンを見つめていた。
牧さんに気づいた1人の男性が顔を上げ私を見ると、ぱぁっと笑顔を見せ手を振ってくる。
その顔をジーッと見つめると見覚えのある顔に驚き硬直してしまった。
「加賀美。久しぶり!」
「え?!佐藤くん!?」
なんとそこにいたアッシュカラーのマッシュヘアをしっかり整えた男性で、彼は高校の同級生の佐藤翔くんだった。
確か彼は東雲くんとも仲が良かったはずで、よく一緒にいるのを見た覚えがある。
佐藤くんも東雲くんに負けず劣らず整った顔立ちで女子生徒に人気だった。
人懐こくて誰とでも仲良くできる佐藤くんは東雲くんと違ったジャンルでモテていた記憶がある。
「驚いた〜伊織から聞いてたけどまさか加賀美と一緒に働けるなんて」
「私全然知らなかったよ佐藤くんがここにいるなんて」
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