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こんな場所で同級生に会えるなんて思いもよらない展開ですごく嬉しい。
さらに誰も知らない人たちだらけだと思っていたため1人でも知っている人がいることがすごく安心できた。
「なんだ佐藤と加賀美さん知り合いだったんだ」
「高校の同級生なんですよ。俺もびっくりです」
「そうだったのか。なら佐藤、あとのこと頼むな」
「了解しました」
牧さんはよろしくな、と言って私に手を振るとそのまま自分の作業に戻っていった。
残された私は佐藤くんが率いるチームメンバーを紹介してもらう。
「一応プログラミングチームもいくつか別れててそのうちの1つが俺たち佐藤チームね。メンバーは加賀美入れて4人。まず彼は高柳尚。24歳のゲームオタクだ!」
「⋯⋯めちゃくちゃ失礼な紹介なんですけど翔さん」
黒縁のメガネをかけたその男性は少年とも思えるほど童顔な顔立ちをしており一瞬、24歳ということを忘れてしまう。
まつ毛がとても長く可愛らしい顔立ちはとても整っていて、それを隠すように真っ黒な長い前髪を無造作に跳ねさせていた。
「はじめまして。よろしくお願いします」
「加賀美心春です。よろしくお願いします」
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