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いきなりこはるんという名前で呼ばれ狼狽えるものの、悪い子ではなさそうで逆にすごく話しやすそうだった。
明るめの茶色の肩より少し長いストレートヘアが印象的で、前髪は何かのキャラクターのピンで止められている。
「雛菊もすごくいい子だからきっとすぐ仲良くなれるよ」
「うん、そうみたい」
彼女のテーブルの上にはイケメンキャラのグッズが大量に飾られており、視界がとても幸せだった。
2人とも個性が強いキャラを感じるが根はいい子そうで仲良くなれる気がする。
「俺たちのチームは1つだけ決めてることがあって、ゲームプログラミングはチーム作業だから仲を深めるって意味で名前呼びをしようって決めてるんだ。だから俺たちのことは名前で呼んで欲しいな」
「うん。分かった。私も早くみんなと仲良くなりたいからそうさせてもらうね」
「基本俺たち4人は一緒に行動して作業をするメンバーだから過ごす時間がかなり長くなると思う。仲良く制作頑張ってこう。よろしくね心春ちゃん」
「うん、よろしく翔くん」
初出勤日はチームメンバーとの顔合わせや業務説明などで1日を終えた。
個性豊かなチームメンバーが揃うが、思ったよりも良さそうな人たちでこれからの仕事が楽しみだ。
この日が私の新たな生活の始まりを告げた。
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