プロポーズ

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東雲ホールディングスに入社してから早3ヶ月が経った。 私はというと佐藤チームのメンバーのみんなと⋯⋯。 「雛菊ちゃん⋯⋯また攻略滞ってるの?」 「よく分かりますねこはるん。私の推しキャラ、アヤトくんとの関係値が全く進歩せず⋯難航してるんです」 「それは大変だね」 乙女ゲームに夢中な雛菊ちゃんとは彼女がやってるゲームの話で盛り上がっている。 私自身もスマートフォンに乙女ゲームをインストールしており、雛菊ちゃんのおかげで乙女ゲームに少し詳しくなった。 そして尚くんとも普通に話せるようになっており、ゲームの話でこちらも盛り上がっている。 相変わらず前髪は長く黒縁メガネもしているため表情は少し分かりにくいが微笑みかけてくれる回数も増えた。 雛菊ちゃんは初対面からこんな感じだったため、仲良くなることに時間はかからなかったが尚くんとは少しだけ時間がかかった。 尚くんのよくやってるゲームを私もインストールし、それで話すきっかけを作ったのだ。 「心春さんゲームやってます?」 「うん。やっとレベル15になりました」 「ジョブは魔道士でしたっけ?」
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