契約結婚

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*** 東雲くんが指定した場所は高層ビルの上層階にあるお店のようだ。 連絡が来た指示通りにエレベーターを上り地上60階に着くと、そこのワンフロアが全てお店になっている。 入口には案内してくれるスタッフが立っており"東雲"の名前を口に出すとそのままスムーズに案内された。 私が案内された場所は個室になっており座る席はカップルシートのようになっている。 大きな二人がけのソファの目の前には夜景が一望できる窓がついており、すごく景色がいい。 一足先に座って待っているとすぐに東雲くんもやって来た。 スタッフに案内された東雲くんはそのまま私の座るソファの横に身体を沈ませる。 今日のスーツはブラウンベースのスーツでいつも違う色味のを着ていて色んな種類を持ってるんだなと感じた。 「待ったか?」 「ううん、私もついさっき来たとこだよ」 「そうか。良かった」 個室の扉をノックした後スタッフさんが入ってきて、いくつかのメニューを注文してくれたようだ。 こういう場所のメニューは何がなんやら分からないため、注文してくれたことに救われる。
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