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「いや、いい!ベッドはなくていいよ!布団があれば寝れるから!」
「だめだろ。ちゃんと身体を休めないと睡眠は大切だ」
「でも寝室別にしたら200万のベッド買うってことだよね?」
「そうだ」
「ならいい!別じゃなくて」
「⋯別じゃないってことは俺と一緒のベッドで寝るってことだぞ?」
自分で言っておいてハッとした。
寝室を別にしないということは伊織くんと一緒に寝るということになる。
前を見つめる伊織くんの横顔はほとんど表情が変わらず何を考えているのか分からない。
伊織くんは私と一緒に寝ることに抵抗はないのだろうか。
「伊織くんは私と寝てもいいの?嫌じゃない?」
「嫌なわけないだろ」
正直私的には伊織くんと寝ることに対してあまり抵抗はない。
絶対的な信頼感があるし、友達と寝ることくらいそこまで変じゃない、と言い聞かせる。
それに付き合ってる人がお互いいるわけでもないし悪いことでもない。
200万を新しく使われるよりはよっぽどマシだと思った。
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