朝の話

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朝の話

早朝 。 結局あの後爆睡した二人だが 、 起きるのは苦労すらしい 。 何故なら 、 現状がそうだからである 。 「 … おきたくなぃ … 」 「 おこせよ … 」 「 むり 、 あたまいたぃ … 」 起こせよ 、 と嘆いたのはシャルロット 、 頭痛い 、 と嘆いたのはレフォンである 。 お互い夜行性故に 、 朝にとてつもなく弱い 。 カスレベル 。 お互いに意識はあるが、 シャルロットは起きる 気力がなく 、 レフォンは偏頭痛に悩まされる 日々なのだ 。 動けば死 。 何とか起き上がるシャルロットに 、 起き上がれば鋭い痛みが頭に走る為に起きれない 、 と未だに嘆くレフォン 。 ここだけ見れば瀕死の光景なのだが 、 完全に目覚めると 。 「 シャル 、 あの男に声をかけて賭けでもしようかな ! 」 「 勝手にすれば ? 俺は絶対に巻き込まれたくないから  」 こうである 。 元気だね 、 二人とも 。 そんな彼等が午前の授業を終え 、 昼食を食べようと食堂まで来た時 。 「 お ? … ねェシャル 、 あれッて確か鬼才と呼ばれたカルパス裙じゃないかい ? 濮の記憶に間違いが無ければ 、 彼は最古の十三杖に選ばれた子だッた気がするヨ 」 「 カルパッチョ 、 いい加減覚えたら良いのに 。 彼奴に何かする訳 ¿ 」 「 ううン … 賭けさせて勝ッてあの子の固有魔法は貰いたいけど … 特に何もしないかな ! 」 そう 、 彼等の近くに居るのは同じ寮の後輩 … 内部進学1位 、 最古の十三杖に選ばれたカルパッチョ ・ ローヤン 。 そんな彼を見ては 、 レフォンは何か思う事があッたらしい 。 とは言え 、記憶力がカスい故に忘れてしまッたらしく 。 そのまま昼食のハンバーグを食べ始めた 。 シャルロットは紅茶だけで良いらしい 。 だが 、 最終的にはレフォンにハンバーグを口の中にぶち込まれるのがオチである 。 さて 、 このような平和な空間が繰り広げられている中 、 別の場所で何が起こッているのかを今から説明しようと思う 。
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