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たまに『客がそんなに来るわけでもなく、モノが売れるわけでもなく、
どうやって生計を維持してるんですか?』みたいな店がある。
その骨董屋は、それそのままだった。
店先まであふれている古い品々、段ボールに詰め込まれた物たち。
無いですかねえ、いわく付きっぽいもの。
とか、考えていたら、奥から声がした。
「いらっしゃいよ、中も見ていけば?」
初老らしき男性のかすれた声だった。
「お邪魔しまーす」
と、入ってみる。
店内は整理されていて清潔感さえあった。
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