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V
「気が済んだか?」
「......。」
私達はファミレスでスープバーを頼みながら向かい合う。
(こういう男だった)
私に踏み込んでこない。
必要以上に会話もしない。
そもそも私に興味がないのだから。
(でも、私だって彼のことを知りたいと本気で思ったことはない)
勇登が私と付き合い続けていた理由や三年の同棲の後に別れた理由は、今でもよくわからない。問い詰めたけれど、答えなかった。きっと、私に本当のことを言えば私が良くないリアクションをするとわかっているからだ。
怒りのコントロールが上手くない私は多分、今であればこのコーンスープを彼の頭から掛けてしまうことだろう。
「悪かったと思ってる」
彼の口は何も言っていないのに“もっと早く別れるべきだった”と顔が言っている。ムカつく。
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