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聖地モモチョッキリの
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【はじめに】
どこかのインターネット系列のゴルフ番組を観てる気分にでもなって、くれぐれも薄い目でゆる〜くお読み下さい。ちなみにイラスト(もはやイラストとも呼べない代物ですからイラストコーナーに出してくる勇気は流石にありません……)は今回最低点をマークすること間違いなしクオリティーです。
「いやぁ〜、青林さん!この雲一つない空の下、風も無風というこの状態。そんな中において今年現れましたねぇ〜モモチョッキリ!」
「えぇそうですねぇ〜。流石はセントアンドリュースと並ぶ聖地といったところなんでしょうかねぇ〜」
「あわやのチップインバーディーかというところでの、このまさかのモモチョッキリ出現という訳なんですけれども……あぁ〜、打った桃園もこの表情ぉ〜!」
「ハッハッハッ。こうなるともう笑うしかありませんよねぇ〜。桃が桃に阻まれるっていうね。このコースが聖地モモチョッキリと呼ばれるようになった由縁でもあるモモチョッキリにカップインを阻まれたとあってはねぇ〜。自然の脅威の前には我々人類はなす術がないとよく言います。このモモチョッキリに対しても同じことが言えますよねぇ〜えぇ〜」
「解説の青林さんは20年前と15年前にこの地でプレーされてます。15年前の熾烈なプレーオフ争いの記憶が頭を過ったんじゃないですか?」
「仰るとおりです。あの時の私の場合はモモチョッキリの出現によりプレーオフを制することが出来ましたから。モモチョッキリは私にとって正に女神と言いますかね」
「その運命の女神に微笑まれ青林さんは見事優勝されその年の賞金王も獲得すると。そういったある意味神様に選ばれたと言っても過言ではない素晴らしい栄光を手にされました。そのことを考えますと、今日桃園と争っていたミミガー・モズークは15年前の青林さんで、桃園は青林さんが最後まで争ったドンガ・バチョ……」
「いやぁ〜忘れもしません。あの日のドンガ・バチョも、今日の桃園みたいに驚いて時が止まったような感じになってから苦笑いしてましたねぇ。そりゃそうだと思いますよ。だって何の前触れもなく突如として現れちゃうんだからねぇ〜」
「あ、桃園のプレーを見ていたミミガーも笑ってますねぇ……。人類の叡智を超えた存在によって最後勝利を与えられるというこのあり得ない展開。もはやこの空間にいる誰もが笑うしかないといったところでしょうか」
「モモチョッキリを前にしちゃあ皆そうなりますよねぇ〜。そうなるしかないというかね」
「このモモチョッキリ、現れるのに何か一定の条件があるとネット界隈なんかでは都市伝説的に騒がれたりなんかしておりますが。あ、今#ももちょっきりが急上昇してますね。例えばツアー中ドリンクは常にモモジュースとか。桃缶を食べると出現しやすいなんていうカキコミも見られましたが。この辺りについて青林さんはどう見られていますか?何かのアイテムや習慣、それにプレースタイル等がモモチョッキリ出現のきっかけになるというのはあると思いますか?」
「そうですねぇ〜。もしかしたらモモチョッキリが現れるかもしれない、私もそういった何かきっかけがあるんじゃないかということでいつも気にして見てはいるんですけれども。私とミミガーとの共通点は何かあったかなぁと今思い起こしてみてはいるんですが……いやぁ、全く思い当たらないですねぇ」
「そうですか。気になるところではありますが。ご視聴中の皆様の中には何のことだかさっぱりという方もまだまだいらっしゃると思います。そこで番組ではこちらのフリップにモモチョッキリとは何かについてまとめてみましたのでご覧下さい」
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※カップの中から桃が現れてゴルフボールを明後日の方へ跳ね返す様子。後でカップの中を確認しに行っても既にもぬけの殻でいなくなっており、その後は現れないことから、ちょっぴりとこれっきりを掛け合わせた【ちょっきり】というネット発造語を組み合わせ、この現象をモモチョッキリと称するようになった。尚、この言葉は青林イサムが出場して優勝した15年前の大会以降より使用されている。
✔出典:なまぬるいペディアより
――おわり――
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