ガレオン再び?!

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ガレオン再び?!

次の日、みんなで歌いながら、ギルドに向かう。 ギルマスのザンキさんが困った顔しながら、僕達を見た。そして、満面な笑みを見せ、近づく。 「キョウ君達、おはよう!!」 僕は答えた。 「嫌です!」 「まだなにも言ってないぞ?!」 「いやいや。絶対になんかあるでしょう?もう面倒臭いのは嫌です!」 「君たちに会いたい人がいるんだよ!それは拒否しないでくれ!!」 会いたい人?誰だろう? とりあえず聞くことにした。 待合室に行くと、おじいさんがいた。 だが、ひ弱ではない。筋肉の固まりの2メートルあるおじいさんだ。 僕は、初めて会った気がしない。 はて?どこかで会ったことがある気がする。 ヘルダーラントが、言った。 「お、おじいちゃん?!」 おじいちゃんは、ヘルダーラントに、凄いスピードで抱きしめ、持ち上げる。 「可愛い孫、ヘルちゃん!!会いたかったぞ!!」 なんと、ガレオンがやって来た!! ラプラス以外、臨戦態勢をとる。 ガレオンは、ヘルダーラントを抱きしめながら言う。 「待て待て!!争いに来たんじゃないぞ?我は、魔王軍を引退したのだ!!証拠に、ほれ。退職届けだ!!」 魔族語だが、さすが、ギルマス。 翻訳してくれた。 「大将ガレオン殿。貴殿は、魔王軍に尽力し、また、部下の指導をし、より一層、強固な守りを作りました。 年齢が満期になり、こちらは、痛いですが、これ以上、酷使するわけにはいかないので、あなたを名誉退職します。これからの人生、楽しんでください」 ホワイト企業かよ。 マジで、退職したんだな。 「な?我はもう自由だ。それで、元部下達にヘルちゃんを探してもらい、このギルドに来たのだよ」 魔王軍、僕達を敵と認識したな? また、返り討ちにしてやる。 「おじいちゃん、く、苦しい。目、目が回る」 「おっといかん、いかん!つい嬉しくてな!!」 僕は聞いた。 「ガレオンさん。ここには1人で来ましたか?」 「そうだか?我を慕ってくれる部下達と別れたのは辛いが、ワシには、ヘルちゃんがおる!!可愛いだろう?」 確かに、美少女だが、変なもの食べる。それが、良くないよな。 「ソウデスネ」 「キ、キョウ。なんか変な返し」 軽く流す事にして、ガレオンさんに聞く。 「ガレオンさん。お孫さんは、元気ですよ。いつも助かってます」 ガレオンさんは嬉しそうだ。 「だろう?ワシが一時期、育てたんだ!そうだ!!話したいことがある!!」 すると、ふところから、絵?かな。たくさん出してきた。そして真顔で言う。 「ヘルダーラントよ。お前は見合いをしてもらうぞ?」 うん?見合い?ヘルダーラント、結婚すんの?と僕以外はパニックになる。 ヘルダーラントも驚いている。 「お、おじいちゃん、わ、我、まだ、ぼ、冒険者したい!」 「いやいや!!ヘルちゃんや?魔族は婚期を過ぎると、独り身になるのだ。結婚しても、年齢で産めなくなる。それに、冒険者なんて、稼ぎがよくないぞ?」 僕はツッコむ。 「ガレオンさん。僕ら、総資産10億超えてます。一生遊べますね」 「なに?!嘘だろう?」 メリーさんが、通帳を取り出す。 そして、ガレオンは驚いた。 「何だコレは?!本当に遊べる金が多いな?!」 大将や、それに近い奴は倒してきた。 おかげで、のんびりできる。 けど、人間、大金入ると、怠けてしまう。だから、定期的に働くのだ。 僕達は、以前話し合い、そう決めたのだ。 だが、サボれる時は、サボるのだ。 異世界で、金持ちになるなんて思わなかった。
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