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そして条件3については
「誰もが認める美少女であるより、僕が好きな顔であることの方が重要じゃない?」
ということなので、これもスルーさせてもらうことにした。
王家と我が家のいわゆる”ご両家”に関してはこれでよし、となったが、王室の周囲である貴族階級の方々にも、この辺りの事情を根回ししておかなければいけないらしい。
が、これもさほど異論が出ることもなく、了承を得ることが出来た。物語の進行がスムーズに運ぶことが、最も重要とされているから、というものの、少し上手くいきすぎではないだろうか?
後日お茶会の席で、話し相手になってくれた公爵夫人にその当時のことを聞くと、夫である公爵様が
「反対したら、物語を邪魔することになる。ネコチャン吸えなくなるなんて嫌だ……」
と不思議なことを言っていたらしい。
都市伝説も、役に立つことがあるようだ。
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