シング ライク レイン

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 自嘲気味に一人で笑って、首にかけていたヘッドフォンをかけなおして、音楽を再生します。  流れてきたのは、学生時代に流行っていた、失恋の歌。その頃は「切ない歌だなぁ」という感想しかなかったけれども、今は。  あぁ、今の僕と同じだ。  彼女の白い車を探したり、雨の中に彼女の姿を探してみたり。失恋した人には染みるフレーズたち。
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