コースを覚える=脳内ストリートビューを完成させること

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コースを覚える=脳内ストリートビューを完成させること

 コースを覚えるということは、先にも書いたとおり、脳内ストリートビューを完成させることだと、花谷はイメージしていたので、とにかく、歩けるときは歩いて、景色を焼き付けるようにしました。  学科が合格になってからは、平日の昼はだいたい、試験場のコースにいました。幸い、自宅から試験場が近かったので、全く苦にならなかったです。むしろ、コース歩きは、日頃の運動不足解消のために役立ったくらいで、一石二鳥というやつです。  とはいえ、開放時間は限定されていますから、1時間でまわれるのは、2コース分が限界です。なかには小走りしながら全コースまわろうとしている勇者もいましたが、花谷は早歩きが精一杯でした。  速いペースで休むことなく1時間も歩くとなると、かなり足にくるもので、慣れるまでは連日、筋肉痛になっていました。
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