始まり

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始まり

黒縁メガネの男は、素早いタイピングでパソコンのキーボードを打ち続けた。 暗い部屋の中、液晶の明るさで彼のしなやかな黒髪と色白の肌が露呈し、光を受けた瞳の奥に強い決意を滲ま(にじま)せていた。 "今こそ立ち上がる時が来た!この腐敗した世界を一掃し、我々"超人類(サイコヒューマン)"がこの世界を創り変えるのだと!  力を集結させ、反旗を翻し、我々の新しい時代を切り開くのだ!" キーボードのエンターキーを押した後に、彼は名前を記した。  "零"ゼロ
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