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「えっと......どうして急に?」 「いや、実は前から気になってたんだよね。宮田さんの事」 「え? そうなの? 前っていつから?」 「1年の頃からかなぁ...」 それを聞いて真子はびっくりする。 真子が1年の頃は学校を休みがちだったし、拓とはクラスも違うので接点がない。 「え? クラスも違ったのにどうして?」 「宮田さんは歩いているだけでかなり目立つよ。すらっとスタイルが良くてサラサラの髪も綺麗だし...」 面と向かって男子から褒められた事のない真子は、戸惑っていた。 まさか自分がそんな風に見られていたとは思いもしなかったからだ。 ほんの少し嬉しい反面、すぐに不安が頭を過る。 そこで、真子はその不安を率直に口にした。 「ありがとう。でもね、私と付き合ってもつまらないと思うよ」 「つまらない? どうして?」 「だって、私みんなと同じようには行動出来ないから」 「みんなと同じ行動って例えば?」 「うーんと...遠出は出来ないし大騒ぎも出来ないし?」 「ハハッ、カップルで普通大騒ぎはしないだろう?」 「そうかな......?」 「うん。それに別に遠くに行かなくてもいいし......」 拓はそう言って拾った小石を海に投げた。
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