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リシャールは何度となく角度を変えて口づけをしながら、唇の間から長い舌をねじ込んだ。コルネリアの口腔内を、リシャールは一方的に蹂躙していく。くちゅくちゅという、淫らな水音と熱い吐息が、コルネリアの鼓膜を支配する。背中にぴりぴりとした不思議な感覚が走り、体中の力が抜けていく。
コルネリアの抵抗が弱まると、リシャールは乱れたネグリジェの肩紐を指で引っかける。ハッとしたコルネリアは首を振った。
「だ、だめ……、こんなはしたないこと、だめよ……」
なけなしの抵抗もむなしく、リシャールはネグリジェをはぎ取ってしまう。ぼんやりとした薄明かりの下で一糸まとわぬ姿にされたコルネリアの身体を、リシャールはじっと見つめる。まるで、その身体のすべてをその目に焼き付けようとしているかのように。
肌を焼くような熱っぽい視線から逃げようと、コルネリアは自分の胸を隠した。しかし、その手はすぐに阻まれてしまう。
「隠さないで。もっと見せてください」
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