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腰に甘い痺れをもたらすような大人の低い声は、かつての幼く澄んだ声ではない。コルネリアは再び混乱した。暗闇の中で光る冷たいアイスブルーの瞳だけが、記憶の中のリシャールと一致する。それなのに、その他は昔とあまりにも違いすぎる。
存分に視界でコルネリアを犯したあと、リシャールは柔らかな身体を舌と指を使って丹念に愛撫しはじめた。初めのうちは抵抗していたコルネリアだったが、抵抗する余力があったのは、わずかな間だった。リシャールはたやすくコルネリアの感じるところを探し当て、的確に刺激していく。触られるたび、ゾクゾクとした快感が背筋に伝わり、コルネリアは身を震わせる。
徐々にコルネリアの身体はほてり、敏感に反応しはじめた。酩酊したように赤くなった肌はしっとりと汗ばんでいく。経験のない純真な身体に刻み込まれる快楽の強さに、コルネリアはただただ甘い声を漏らすことしかできない。
「……こんなの、……し、しらない……」
「むしろ知ってたら困ります。……今から全部、俺が教えるんですから」
「あ、やっ、……はぁん……!」
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