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胸の尖りをねっとりと舐られるたびに、なぜか誰に触れられたこともない柔らかな秘裂がひくひくと疼く。目敏くそのことにリシャールは目を細めて、あわいの隙間に長い指を滑りこませた。
「ねえ、コルネリア。ここ、濡れてませんか?」
「あ、あっ……」
顔を赤くするコルネリアを愛おしげに見つめ、リシャールは愛液を纏わせた長い指で敏感な場所をなぞりあげる。初めてのはずなのに、リシャールはコルネリアの快楽のありかを全て知り尽くしているようだ。ゆるゆると与えられる快楽に、コルネリアの息が上がっていく。
――あのリシャールが、こんなことをするなんて。
夢を見ているようで、とても信じられない。しかし、触れてくる火照った唇が、優しく愛撫する指が、やけに生々しい熱を帯びてこれが現実だと容赦なく実感させる。
かつて弟のように思っていた男が、潤む肢体を貪りつくしていく。まるで、この三年間ふたりが会わなかった間の空白を埋め尽くすように。
股の間から、シーツに愛液がぽたぽたとこぼれた。目の前の男をさらに求めているようで、あまりのはしたなさに眩暈がする。
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