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「愛しています、コルネリア……。ずっと、ずっと、昔から……」
耳元で囁かれる言葉たちが、胸の奥をじんと甘く痺れさせる。激しい行為の狭間の、宝物を扱うような愛撫とキスが、あまりにも優しい。コルネリアはあっという間に高みに引き上げられ、ついに目の前が真っ白になった。
「あんっ……、ああ、――っ!」
ふわりとした浮遊感のあと、感じたことのない快楽が、身体中を駆け巡る。
――いったい、どうしてこうなってしまったの……?
どうして、と自分に問うのに、胸の中の想いはあっという間に霧散してしまう。あられもない声に、羞恥を感じる暇もない。
いつしかコルネリアは考えることをやめ、夜の帳の中で甘い声を上げ続けた。
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