珍獣のねこパンチ

メ～じゃなくてヴベェ～

結構ドス聞いた声だすんやな😨

出かけた先で、なんか遠くからメ～、と聞こえた。
ん？
羊？
いる！３匹いる！

メ～、を聞きながら近づくと、さっき毛を刈られたばっかりですオーラ満載の羊がこっちにガンくれていた。
あたしが刈ったわけじゃないぞ？
あたし、悪くないぞ？
何怒ってんの？😨

後ろからコーギーを連れたおばちゃんが近づいてきた。
コーギー、羊に興味津々。
おばちゃん、「ほら、山羊さんよ～❤」

いや、羊ですがな🙀🐑
確かにシルエットはスッキリだけど、角ないし、なんか丸いし、羊だからっ！

「ほらコギちゃん、山羊さんにこんにちわ～って❤」

だから、羊ですがな🐑💢

コーギーがふんふん近づいた瞬間、

ヴベェ～！！！

羊が大声で鳴いた。

コーギー、一瞬3ミリくらい浮いた。
そのまま後ずさりしておばちゃんを引っ張る。

「あら～山羊さん鳴いたわね～❤」

だから羊だってば。そしてコギちゃんびびりまくりやんか。
気づいたれよ😨

さらに羊に近づこうとするおばちゃんを全力で引き止めるコギちゃんil||li (OдO`) il||liｵｶｱﾁｬﾝﾔﾒﾃ～

「あら、そっちいきたいの～？」
とグル～っと遠回りに誘導成功して明らかにほっとした顔をするコギちゃん。
イヌの表情って豊かよな。

いや、でもあたしも一瞬びびった、あれは🐑😨

でも一回聞いてしまえば慣れてくるからかわいいもんだ。

ヴベェ～！ヴベェ～！とガンくれて鳴くのもなんかめんこくなった頃。

あ、おかえりコギちゃん。
おそるおそる近づくコギちゃん。
ガンくれるヴベェ。

…コギちゃん敗北。

ふっ、と目を逸らして何もなかったようにお帰りになるコギちゃん。

ガンくれ続けるヴベェがその背中だかおしりだかを見送る。

勝者ヴベェが仲間の２匹のとこに歩いていった。
そのままむっしむっしと草を食べる。

おつかれ、ヴベェ。それは腹も減るだろう。

その後しばらく待ってたけど、もう鳴いてくれなかった。

明らかに今まで聞いた羊よりパンチとドスが聞いた鳴き声だったし、きっと消費エネルギー半端ないんだろうな。
しっかりお食べ。