10人が本棚に入れています
本棚に追加
たこやき
途中でモノレールに乗り換え、着いたのは万博記念公園駅。
万国博覧会がこの地で開かれたのは1970年。万博なんて過去のもの。廃れて閑散とした場所なんだろうな、と思っていた自分の予想は見事に外れた。日曜日のこの日は家族連れ、友達同士、恋人同士のお客さんでいっぱい。
そして、大阪と言えば。
たこやき。
「くくる」と言うたこ焼き屋さんがあったので早速。
朝ご飯をほとんど食べられなかった蕪人は、大分おなかを減らしてるようで。
自分がコインロッカーに荷物を預けている間に地べたで食っている。
中がとろとろのおいしいたこ焼きでした。
ソースもちょっと食べたことのない薄い色合いの甘いもの。関西人はどんな料理に対しても同じソースをかける関東人が信じられないとのこと。こだわりがあるんだなあ。
小雨の中、公園へと向かう。
今回の旅行、行き先に迷っていた自分に突然「大阪に行きたい」と言ったのは蕪人。唐突な要望に驚いたけれど、全然悪くないと思った。そう言えば、去年は名古屋。蕪人はいつも都市を目指す。
そして、彼がとりあえず、なにがなんでも本物を見たいと言っていたのがこれ。
岡本太郎作の万博のシンボル、太陽の塔。高さ70メートル。
近づくほどにその威容に驚く。
予約は11時。
そして自分たちはその内部へと誘われたのでした。
最初のコメントを投稿しよう!