たこやき

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たこやき

途中でモノレールに乗り換え、着いたのは万博記念公園駅。 万国博覧会がこの地で開かれたのは1970年。万博なんて過去のもの。廃れて閑散とした場所なんだろうな、と思っていた自分の予想は見事に外れた。日曜日のこの日は家族連れ、友達同士、恋人同士のお客さんでいっぱい。 そして、大阪と言えば。 662d749d-2ee2-4079-abe5-581908d75ff8 たこやき。 「くくる」と言うたこ焼き屋さんがあったので早速。 朝ご飯をほとんど食べられなかった蕪人は、大分おなかを減らしてるようで。 bb88d6b7-168f-416c-811d-8d22d0440ad7 自分がコインロッカーに荷物を預けている間に地べたで食っている。 中がとろとろのおいしいたこ焼きでした。 ソースもちょっと食べたことのない薄い色合いの甘いもの。関西人はどんな料理に対しても同じソースをかける関東人が信じられないとのこと。こだわりがあるんだなあ。 小雨の中、公園へと向かう。 今回の旅行、行き先に迷っていた自分に突然「大阪に行きたい」と言ったのは蕪人。唐突な要望に驚いたけれど、全然悪くないと思った。そう言えば、去年は名古屋。蕪人はいつも都市を目指す。 そして、彼がとりあえず、なにがなんでも本物を見たいと言っていたのがこれ。 c1d6c560-acaf-4ee8-8fdb-8e038df23ae6 岡本太郎作の万博のシンボル、太陽の塔。高さ70メートル。 近づくほどにその威容に驚く。 予約は11時。 そして自分たちはその内部へと誘われたのでした。
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