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太陽の塔
太陽の塔の中に入る前にまず、ざっとこの巨大なオブジェにつきまして少し。
太陽の塔。
高さは、70メートル。
基底部の直径は20メートル。
横から突き出た勾玉のような形の腕の長さは25メートル。
1970年3月から9月まで開催された大阪万国博覧会に際し、そのシンボルとして岡本太郎にデザインが依頼されました。
1967年、原形が完成。
1968年、着工。
そして、1970年に完成。
なんとこの時の大阪万博の来場者は、6421万人。
すごい。
その時の様子がこちら。
大阪府日本万国博覧会記念公園事務所 発行
『ようこそ太陽の塔へ』より
太陽の塔の前方後方を塞いでいるのは大屋根。
こちらは、著名な建築家、丹下健三設計のもの。
実は、こちらの大屋根の計画の方が太陽の塔の計画よりも先に決まっていたのですが、岡本太郎はこの大屋根に大穴を開ける案を提示して、丹下氏とかなりもめたらしい。
でも結局、最終的な形態はご覧の通り。直径54メートルにも及ぶ大穴が大屋根に開けられ、そこから太陽の塔が首を出すというなんとも斬新な絵となったのでした。
博覧会開催中はこの大屋根に上って観るパビリオンも当然話題になったのですが、実はここへは、太陽の塔の内部から移動したらしいのでした。地下から腕の高さまで4基のエスカレーターを乗り継ぎ、左腕の内部に設置された5基目のエスカレーターによって屋根に移動すると言う経路で、来場者は移動したらしい。(ちょっとこの写真からはわかりませんすみません)
そんな昔日の夢を見たまま、大屋根が撤去されたのが1978年。しかし、その3年前には太陽の塔の永久保存が決まっていました。
とはいえ。
その内部はずっと長い間、非公開のままだったそうです。
人が再び観覧できるように補強工事が施され、内部も改修され再び公開されたのが最近、2018年。実は自分はそのことを知らなかった。内部が魅力的な空間になっているのは写真などで知っていたので、その場所は思い焦がれるばかりで、普通の人は観られないものだと思っていた。
今回、旅行の計画を立てる際、太陽の塔について調べて初めて、ここが現在公開されていることを知ったのでした。蕪人の一言がなければ、一生見られなかったかもしれない。
偶然の恐ろしさを感じた。
こちらは太陽の塔の裏側「黒い太陽」。
さて、いよいよです。
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