Story

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私の名前は野方 唯庵(のかた ゆあん) 友達は…作らないようにしてる そして私は今、多分クラスでいじめられている 理由…多分付き合いが悪い…からかな? 全部多分って言ってるのは情報が全然回ってこないから クラスラインなんてもちろん入ってるわけもなく 私がクラスに入った瞬間にみんな話題を止める こんな感じの毎日を過ごしてる 私の最初の友達が引っ越したのは幼稚園生の時だった 「ごめんね、ゆあんちゃん」 「どうしたの?なにがあったの?」 「あたし、ひっこすみたい」 「ゆあんちゃん、あたしも…」 「ぼくも…」 「そっか…みんないなくなっちゃうんだね」 「でもまたあそぼうね!!」 「そうだよね!ひっこしてもまたあえるよ!」 仲の良かった3人が引っ越してしまった この時私は初めての感覚に襲われた 今思い返せばそれはきっと喪失感だったのだろう 彼/彼女らが引っ越した後、私の周りにいる人はとても気を遣ってくれた しかし私にはそれが義務を果たしているようにしか見えなかった それ故か遊びにさそわれても私はあまり遊ばなくなってしまったのだろう そして彼女らとはそれこそ最初の頃は連絡をとっていたものの数年経つと連絡が途絶えてしまった そして小学校に進学したものの卒業するまでに仲の良い友達は半分以上転校してしまっていた そこで私は気がついた 「私が関わると離れ離れになってしまう」 ということに おそらく私は中学生の時から他人と意図的に距離を置くようにしていたのだと思う 大切にしたいと思う人ほど、一緒にいたいと思う人ほど関わらないようにした だからもう友達も作らない 大切な人ともう二度と離れたくないから
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